彼女のあそこにザリガニが住んでいた話(T)

大学二年の夏、とうとう僕にも彼女が出来た。ある夜、僕と彼女はお酒を飲んでそのままベッドインした。しみけんさんの本に書いてあったように彼女の肌をフェザータッチし続けていたら、彼女が僕を見つめて「ねえ、そろそろ・・・」と言ったので、僕は突入前の最終準備に入るべく彼女の股間に顔を近づけた。「グッ」僕はついうめき声を漏らしてしまった。なんということだ。この匂い・・・まるでドブじゃないか。しかもただのドブじゃない。水が引いて鯉やザリガニが干からび死臭が漂い出したドブだ。僕はDUO3.0の最初の方にある英文を思い出した。I'm soaked with sweat.""Stand back! You stink. Take a shower."

しかし、今から「シャワー浴びようか」なんて言う事はできない。下手したら、いや下手しなくとも僕は彼女に嫌われてしまうだろう。とりあえず舐めるのは諦めて、強行突破する事にした。僕は象印の魔法瓶くらいのサイズにまで膨れ上がったDickを彼女の秘められた穴に押し当てようとして近づけた。すると、穴の中から一匹のザリガニが出てきた。ザリガニは僕を見て言った。「なんやお前、ここはワイの家なんやが」「え?」「お前がここに入りたいっちゅうんなら、代わりの家を見つけてくれや」「えぇ・・・」「どうするんや?」僕は困り果てて、彼女の顔を見た。彼女は「どうするの?荻野君」と僕に判断を求めた。その時僕は閃いた。そうか、このドブのような匂いの原因はこのザリガニなんだ。出ていって貰えばきっと匂いも消えるだろう。「分かりました。それじゃあ、僕が新しいあなたの家を探します」僕はそう言って、ザリガニを手の平に乗せた。「おう、よろしくな、兄ちゃん」こうして、ザリガニさんの新たな家を探す旅が始まった。

翌日、大学で隣の席に座っている女の子に「ねえ、ザリガニ好き?」と聞いてみた。女の子は怪訝な顔をして「いえ・・・あんまり」と答えた。授業が終わり、僕はザリガニに話しかけた。「ねえ、ザリガニさん。ザリガニさんは、やっぱり女性の穴にしか住めないの?」「いいや?俺はそこらへんのドブ川だって良いんだぜ?」「え?そうなんですか?」「ああ、俺はたまたま道に迷ってあそこに辿り着いたってだけだからな」「へぇ。そんなこともあるんですね」「ああ。時々あるんだよ」それから、僕とザリガニさんは色んな会話をし、少しずつ仲良くなっていった。「ねえ、ザリガニさん。最後に二人でゲームセンターに行こうよ」「ゲームセンター?ああ、あの、太鼓の達人があるところか」「そうそう。他にも色んなゲームがあるんだけどね」「そうなのか。それじゃあ、俺たちが友達になれた記念に、ゲームセンターに行こうか」「うん!」僕とザリガニさんはゲームセンターに行き色々なゲームをして、最後に二人でプリクラを撮った。「いやぁ、楽しかったね」「ああ、俺は魚釣りのゲームが一番楽しかった」「ザリガニさん上手だったね」「まあ、ザリガニだからな」はははは。と、二人で顔を見合わせて笑った。その時、ちょうど良さげなドブ川を見つけた。「お、良いドブ川じゃねえか」「ここにする?」「ああ。ここに放り込んでくれ」「わかった。それじゃあ、投げるよ」「おう」僕はザリガニさんをドブ川に放り込もうとしたけど、やっぱり寂しくなってしまった。「ザリガニさん」「なんだい」「僕のお尻の穴に住まない?」「何言ってんだよ兄ちゃん、お尻の穴なんかに住んだら臭くて死んじまうよ」「そっか・・・」「俺は行くぜ」「うん。じゃあ、元気でね」僕はそう言ってザリガニさんをドブ川に向かって投げた。しかし手元が狂って、ザリガニさんは道路の真ん中に飛んで行ってしまった。「あっ」その時車が通って、ザリガニさんは「グシャ」という音と共にぺちゃんこになってしまった。「あああああ」僕はザリガニさんを殺してしまったショックで気が狂ってしまった。今精神病院でこの話を書いています。